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歴史の重みは、それが三次元に拡がる空間的時間であると同時に、縦に連なる膨大な時間そのものの持つ凝集にあると云えるでしょう。

人は太古より、より快適な家に住み、よりおいしい食事をし、芸術や遊びなどより精神的満足を得ることを求め続けてきました。文化と文明は共に手を携えて、人々のより良い生活への夢をかなえる役割を果たしていました。

そして現在―。利便性という文明の枠と、例えば事前や芸術・スポーツなどに象徴される文化と軋轢を、共存から新たな創生へ転嫁する新たな視点と行動が、いま私たちすべての人間に求められています。

機能的であることにより快適であると同時に、周辺環境や地域性・自然などと調和し、すむ人の、あるいはそこに集い・働く人の心も豊かにする開発と建築・・・。私たちは２１世紀を迎える今日、このような相反する命題を解決していかなくてはなりません。

新たな街と住まいと暮らしを考え、歴史の中で明日を考えることにより、私たちは地球と人の心に配慮した地域開発や技術革新、そして建物づくりを進めていかねばならないと考えております。